検疫とバイオセキュリティ

新しい錦鯉がきれいに見えても、輸送ストレス、寄生虫、細菌、ウイルスのリスクを持ち込むことがあります。検疫は販売者への不信ではなく、今いる魚を守るための基本習慣です。

このページは教育目的です。KHV が疑われる、急な死亡が出る、強い呼吸困難や深い潰瘍がある場合は、魚病に詳しい獣医師、検査機関、経験ある専門家に相談してください。原因がはっきりするまで魚の移動、譲渡、販売は避けます。

検疫の目的

目的防ぐこと実践
観察輸送直後のストレスや潜在症状を見逃すこと。可能なら 4-6 週間、本池とは別に飼い、食欲、呼吸、こすり、粘液、皮膚、鰓を観察します。
封じ込め寄生虫、細菌、ウイルスリスクを本池へ入れること。網、ボウル、ホース、サイフォン、タオルを検疫専用にします。
安定回復輸送疲れを病気と混同すること。強いエアレーション、飛び出し防止の蓋、アンモニア 0 ppm、亜硝酸 0 ppm、安定した pH を保ちます。
判断希望的観測で本池に入れること。よく食べ、正常に泳ぎ、皮膚と鰓がきれいで、水質記録が安定してから移動します。

KHV を軽視しない理由

コイヘルペスウイルス病は、錦鯉とコイに深刻な被害を出すことがあるウイルス病です。元気消失、拒食、鰓の異常、皮膚の異常、突然死などが見られることがありますが、水質悪化、寄生虫、細菌性鰓病とも似るため、見た目だけで診断できません。

水温、輸送、混養、品評会や販売施設での接触が発症や拡散リスクに関係します。高価な魚、由来が混ざった魚、短期間で移動を繰り返した魚では、数日の観察だけで安全と判断しない方が安心です。

本池へ入れる前の確認

確認項目入れてよい目安不十分な場合
水質アンモニア 0 ppm、亜硝酸 0 ppm、pH と水温が急変しない。検疫を延長し、ろ過とエアレーションを安定させます。
行動正常に泳ぎ、食べ、こすり、喘ぎ、孤立、鰓閉じがない。水質、寄生虫、鰓の状態を再確認します。
体表と鰓潰瘍、綿状物、過剰粘液、鰓裂け、立鱗、目に見える寄生虫がない。原因を確認し、検疫槽の中で対応します。
器具管理検疫槽の水、網、ボウルを本池と共有しない。器具を分け、乾燥または適切に消毒してから使います。

移動を止めて相談する状況

  • 検疫中の複数の鯉が同時に食べない、呼吸が速い、元気がない。
  • 鰓が白っぽい、斑状、壊死状、または粘液過多に見える。
  • 購入、輸送、品評会、混養のあとに死亡が出る。
  • アンモニアと亜硝酸が 0 ppm でも悪化が続く。

参考資料