よくある病気:病名より先に状況を整理する

体こすり、鰭を閉じる、白点、綿状の水カビ、潰瘍、呼吸促迫は、見た目だけでは原因を決められません。まず水質、酸素、最近の作業、検疫歴を確認します。

このページは教育目的です。写真だけで診断はできません。複数の鯉が同時に悪化する場合は、まず水質と酸欠を疑います。急な死亡、強い鰓障害、深い潰瘍、KHV が疑われる場合は専門家へ相談してください。

最初の確認

見える症状最初に確認すること理由
池全体で浮き気味に呼吸する、滝や戻り口に集まるアンモニア、亜硝酸、pH、水温、溶存酸素はどうか。酸欠や水質悪化は短時間で命に関わります。
一匹だけ赤み、鱗の浮き、潰瘍がある外傷、寄生虫の傷、細菌性潰瘍の可能性はないか。一匹だけなら隔離して清潔な水で観察する方が安全なことがあります。
複数の鯉が体をこする、跳ねる、鰭を閉じる水質は正常か。皮膚・鰓のスクレイプを確認したか。アンモニア、塩素、pH 変動、吸虫、白点虫などが似た刺激を起こします。

主な病気のグループ

グループよくある手がかり確認方法考え方
外部寄生虫体こすり、鰭を閉じる、粘液増加、白点、見える虫体、鰓の苦しさ。皮膚・鰓スクレイプと顕微鏡。大きな寄生虫は肉眼で見える場合もあります。水質と酸素を整え、寄生虫の種類と生活環に合わせて処置します。
水カビ傷口、鰭、眼、卵に灰白色の綿状物が出る。菌糸の確認。カラムナリスなど細菌性病変との区別も必要です。水質、汚れ、傷の原因を直します。白い病変すべてを水カビと決めつけないこと。
細菌感染赤み、潰瘍、鰭の崩れ、出血、眼の突出、腹部膨満、立鱗。重症例は専門家へ。抗生物質を考えるなら培養と感受性試験が理想です。ストレス要因を直し、重い魚は隔離し、抗生物質の乱用を避けます。
ウイルスリスク新魚導入や混養後の元気消失、拒食、鰓異常、急な死亡。検査機関での検査。見た目だけで KHV は確認できません。魚の移動を止め、器具を分け、専門家へ相談します。

KHV は普通の薬で済む問題ではない

KHV、つまりコイヘルペスウイルス病は、錦鯉とコイに大きな被害を出すことがあります。水質悪化、鰓寄生虫、細菌性鰓病と似ることがあるため、見た目だけで判断しません。購入、輸送、品評会、混養の後に複数の魚が悪化した場合は、魚の移動や販売を止め、検疫と検査を優先します。

参考資料